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経験2年Webエンジニアの転職記

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はじめに

この記事を書く目的は以下の通りです。

  • 当時の自分の思考整理・記録
  • 時勢の記録
  • 「未経験からのエンジニア転職」記事は増えたけど、ジュニアエンジニアの転職記はあまり見ないな〜よっしゃ書いたろ

ちなみに、未経験からの転職活動の記録はこちら。
未経験からのエンジニア転職活動を終えての雑感|aiandrox|note

お前誰やねん

  • 現在27歳
  • 2020年9月に異業種からWebエンジニアになりました
  • 普段はRailsメイン、特にバックフロント分かれていないのでReactも書きます
  • 入社9ヶ月くらいからチームリーダーをしていました。1on1とかをしている時期もありました

転職理由

ざっくりと言うと、今後のキャリアのことを考えて新しい環境に行きたくなったからです。

  • エンジニアが少なくなり、自然な環境としての学びが少なくなっている
  • 将来的にマネジメント(「技術一本」の対義語としての意)の道に行きたいと思っているが、現状では技術もマネジメントも中途半端になりそう
    • エンジニア出身の非エンジニアがいない(正確に言うと1人いるが、だいぶ歳が離れていてロールモデルとは違う)

転職の軸

一番は、エンジニアチームが複数あることにしていました。単純に、複数チームあるということはエンジニアの人数も多く、また、複数のリーダー・マネージャーがいるので、将来の自分が参考にできるロールモデルが多いだろうということです。
それ以外では、社風が合うかは必須条件にしていましたが、これは面接の中でしかわからないので、応募前の段階では特に気にしていませんでした。

プロダクトについては、自分自身の興味がある or 伸びているくらいで、そこまで重視していませんでした。興味で弾いてしまうと、toBはほとんどイメージが沸かないものばかりなので、「まあ業界を知ればおもしろく感じるやろ。むしろ知らないドメイン知識増えるし」と思っていました。
とはいえ、知っているサービスだとカジュアル面談のボタンが軽くなるのは否めない(自分が知っている/使っているサービスの中を知れるのってこういうときくらいだよね)

年収に関しては、現職で不満のない程度に頂いていたので、現状以上という希望を出していました。

「あればいいけど重視はしない」みたいな要素自体はあったので、最強に俺に都合のいい会社の条件の洗い出しをして自分の希望と理由の言語化はしました。

転職活動について

転職期間

紹介アマギフにつられて転職ドラフトの2022年6月回に参加し、その後7月にカジュアル面談だけ受けていました。
2022年9月から友人の会社の話を聞いたりリファラルで受け始め、10月はみっしり、内定受諾したのが11月上旬です。

カジュアル面談のみの期間があったのですが、これは今思うとよかったです。カジュアル面談とちゃんとした面接を重ねると、ただでも仕事をしながらなので時間がないのにさらに長引くことになります。市場感を掴むのと言語化訓練のためにカジュアル面談をしていたので、現職でも意識的に仕事をすることが増えました。
ただ、カジュアル面談の3ヶ月後くらいに「そういえば正式に応募したいんですけど」と言うとすでにポジションがクローズしていたということもありました。転職市場は水物〜〜。

使った媒体

転職ドラフトは6月回と10月回に参加しました。前者はカジュアル面談がメインだったのと、10月回の指名期間が終わる頃には他の面接が終わっていたので、結局あまり使いませんでした。
転ドラは参加タイミングによっては面接できるのが1ヶ月半後とかになるのが難点。

友人の紹介は、基本的にRUNTEQの人ですね。
「うちの会社はいいぞ」と言っている人に紹介をお願いしたり、「転職活動しようと思ってる」と書いてお声掛けいただいたりしました。この場をお借りしてお礼を述べさせていただきます。みなさんありがとうございます!

また、転職活動をしているということを知った知人が求人を持っているということで、いろいろと紹介していただきました。
たびたび壁打ち相手になってくださりありがとうございます。おかげで自分の軸の言語化や面接の心構えができました。

受けた会社

カジュアル面談はわりとしていましたが、エントリーしたのは7社です。

私は求人のテキストやリクルートサイトだけ見ても「ええやん」が全然絞り込めないので、応募数が多めなのかもしれないです。あとは、結局面接してみんとわからんやん思想もある。面接を重ねる中でええやんが深まったり、「いい会社だけど自分とは合わないかもしれない」となりました。
その中で、自分の考え方とマッチする会社とご縁があり入社を決めました。

大変だったこと

職務経歴書

前職では明確な開発プロジェクト以外に割いている期間もありました。そんなときでも何かしらはしていたはずなのですが、PRもあまりなく記憶もおぼろげで「え、私はこのとき何をしていたんだろう」と愕然としました。日々を意識的に過ごしていかないと、記憶にも記録にも残せない無為な時間にしてしまうなと感じました。
とりあえず、自分の出したPRとSlackのログを見返してなんとか必死に書き上げました。

仕事をしながらの転職活動

仕事をしながら転職活動をしたのが初めてだったので、こんなに忙しいのかと驚きました。
基本的に業務前・業務後に面接をしていたので、がっつりやっていた時期は週4ペースでした。最初は職務経歴書を書きながら企業探し、面接が始まると日程調整、当然ながら会社の情報収集や面接準備も必要です。働きながらの場合は、エージェントに甘えられるものは甘えた方が絶対楽だと感じました。

ちなみに、私は自分の記憶力を全く信用していないので、面接時にはNotionを開いて話しながら聞きながら記録していました。こういうときにタッチタイピング力が光ります(?)

よかったこと

キャリアの棚卸しができた

よく、「エンジニアは転職する気がなくても職務経歴書を更新したほうがいい」と言いますが、どうしても日々の仕事の中でなおざりになってしまいます。
転職活動はきちんとお尻を叩かれるので、ついに職務経歴書を更新することができました。今後はちゃんと定期的に書いていきたいですね(言うだけならタダ)
ついでに、職務経歴書に書けることをしようというモチベーションで、仕事へのコミットも上がった気もします。

自分の市場感を知れた

未経験の頃は、技術的な質問もある意味開き直って「知らないもんは仕方ない!」という姿勢で臨んでいましたが、エンジニア歴2年となるとそこそこのものが求められてきます。
面接で「○○わかる?」とか「××についてどの程度知っている?」のようなことを聞かれたので、(うわあ自信ないなあ)と思ったことは、今後優先的にキャッチアップしたいなと思いました。
目下の課題&興味はパフォーマンスチューニング。

いろんな会社・人のことを知れた

面接に出てくる方というのは、いろんなキャリアを歩んでいて、その上で今のポジションとして会社の考えを言語化してきた方です。過去の経験やそれを踏まえた会社としてのこだわりを熱く語っていただきました。また、逆に役割に応じてバランスを取っている方もおり、そんな中で組織のあり方を感じ取るのも学びでした。
また、課題のない会社はなく、そういう生々しい話を聞けたのも楽しかったです。自分の過去に思いを馳せたり、組織の中で自分がやってきたことやできなかったことを振り返ることも多かったです。

よく聞かれた質問

技術以外の質問だと、異業種転職者特有の「どうしてエンジニアになろうと思ったの?」がありますが、これは未経験転職時に死ぬほど話したと思うので、今更詰まることもないと思います。
私の場合は、コーディングテストより実務の話を中心に理解度を深掘っていくような面接が多かったです。

  • 印象に残っているプロジェクト
    • 意識してやったこと、学んだことなど
  • パフォーマンス改善とかやったことある?
    • 特にSQL系を突っ込まれた
  • インフラ触ったことある?
  • PRを作るときに意識していること
  • テストで意識していること
  • 今後のキャリア像

印象に残っているプロジェクトでは、技術の話ではなく仕事の進め方やタスクへの向き合い方の話ばかりしていました。技術に関しては、自分から新しいことを取り入れたなどは取り立ててしていなかったので、設計・実装時に意識したことや苦労したこと、自分なりに考えて工夫したことなどを話した覚えがあります。
パフォーマンスチューニングとインフラの知識は、バックエンドエンジニアとして一段上に行くためのステップとしても必要とされているんだろうなと感じました。でも、「AWSどれくらいわかる?」という質問は少し答え方に困りました。
テストに関して質問する会社はテストコードを大事にしている会社ということで、自分としてもありがたいなーと思いました。
今後のキャリア像に関しては、無理にそれっぽいことを言うより、ぼんやりとしているありのままの考えをそのまま伝えていました。

評価された点

業務について

リーダー経験があることは肯定的に捉えていただけました。
エピソードトークでは技術よりも仕事の進め方の話をしていたので、そこへの向き合い方は評価していただいたのかな?と思っています。

技術に関しては、自分が売り込むというよりは、質問に答えながら「こんなもんですがどうですかね?求めるレベルに足りてますか?」というスタンスだった気がします。
その会社において自分の技術力がどれくらいの位置なのかによって変わるような気もします。が、今振り返ると、もう少し自分のスキルを具体的な話に絡めて言語化できた方がよさそう……改善の余地があります。

アウトプットについて

(さすがにコードまでは見ていないと思いますが)未経験時代のサービスも見られていました。2年以上前のものですが、こういうのは資産だな〜と思いました。
逆に言うと、未経験時代の乏しい知識で書いた記事も見られうるということなので、定期的に見直したほうがよさそう……。
最近は個人開発をしていないので、名刺になるようなプロダクトをいくつか持っておきたいです。

マインド

未経験のときと同じくノーガード戦法で行きました。
面接では「私こんな人間です!こういうことしたいです!」を出しまくって、落ちたら「ミスマッチしなくてお互いのためによかったよかった!」というメンタルです。落ちてもノーダメージ、受かったらひゃっほいで最高でした。
ただ、これは私なりのやり方なので、向き不向きが多分にありそうだし、目的によっては裏目に出そう。

おわりに

周りの様子を聞いていると、エンジニア2〜3年が転職の節目という印象があります。未経験転職時と比べると今後のキャリアを長く視野に入れている人が多く、転職先に求めるものもさまざまです。
この記事が直接的に参考になる人は少ないと思います。しかし、私と同じ道を通る人にとって何らかの助けになればいいなと思います。

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@aiandrox

 
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